okite910nete1820’s blog

歴史が嫌いだった自分が学び直して、簡単な歴史の地図を作ってみます。

””キリコ”” と言えば思い浮かぶ物‥‥。

 今日は ””キリコ”” と言う名前を聞いて、思い浮かべる物について少し書きたいと思います。皆さんは ””キリコ”” と言う単語を聞いたとき一体何を思い浮かべますか??。

 

 まず、 ””キリコ”” と聞き真っ先に思い浮かべるのは??。

 

 人の名前‥‥?。

 

 この人‥‥‥?。

 

 ””白い死神”” こと Dr.キリコ‥‥。

 

 そう、手塚治虫氏の代表作でもある ””ブラックジャック”” で有名な安楽死を施すブラックジャックとは真逆のベクトルの信念を持つ医師の名前です‥。

 

  引用:ブラックジャックKC13巻

 

 まぁこれは漫画好きな自分に限っての事かも知れませんが‥‥。

 

 イリコを思い浮かべる人だっているでしょう。

 

 でも、イリコはそもそも出汁雑魚です。キリコではありません‥‥。

 

 こんな人を思い浮かべる人もいるでしょう。

 

 タレントとし、多くの世代から老若男女分け隔て無く人気を集める ””貴理子”” 氏を思い浮かべる人も多くいると思います。

 

引用:ジャパンミュージックエンターテイメント公式HP

 

 

 

 

 

 ‥‥‥‥でも無くて、今回お話する ””キリコ”” はこちらのキリコのお話になります。

 

 



 

 薩摩切子

 

 こんな身分不相応な物を何故持っているのか?以前のブログでの記事の内容が点だとすると、線へと繋がるようなエピソードがこれには有り、今日はそんな事と合わせて、お話をしたいと思います。

 

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 このお猪口を購入したのは今から30年近くも前の事。どう言う訳かご縁が有り鹿児島旅行をした時に購入した物になります。この鹿児島旅行では””人生初””の経験を沢山させて貰い、またカルチャーショックも山ほど受けて来ました。

 

 その鹿児島訪問時の記事がこちらでした。

 

 小説や映画の ””永遠のゼロ”” の舞台となった特攻基地や、生まれて初めて経験したそうめん流し。貴重な経験が出来た場所だと今でも強く心に残っています。

 


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 有名な観光地を巡り、同時に訪れた磯庭園こと ””仙巌園”” 。鹿児島観光では鉄板のコースなのでしょう。

 

名勝 仙巌園 - 薩摩藩 島津家別邸 - 鹿児島 - 仙巌園の魅力 (senganen.jp)

www.senganen.jp

 

 島津家の別邸になり、桜島を望む絶景には息を飲む様な壮大な景色がとても印象的だった事を覚えています。海を見慣れていない海無し県に育った自分は、との雄大な景色は尚の事特別な物だったのだと思います。

 

 ただ、当時は全くと言って良いほど歴史的な知識など無く、 

 

 『 島津???信長の野望(歴史シミュレーションゲーム)で確か、九州で一番強く、端っこだから攻略するのに使いやすい武将だな??🤔。』

 

 位しか歴史的な知識などは持ち合わせて無かったと思います。

 

 鹿児島を訪れたのは忘れもしない社会人1年生の時。

 

 自分には祖母がいました。昭和の初期生まれ。共働きで留守がちな両親でしたので、家の事は結構祖母がやっていた記憶があります。そして、祖母に育てられたと言う思いも大きくあり、何よりもお婆ちゃんっ子だったと思います。戦争時の話を良く聞かせてくれたのもこの祖母からでした。

 

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 そんなお婆ちゃんへ、自分の初任給で何かプレゼントをしようとずっと思っているタイミングで立ち寄ったのが仙巌園になります。

 

 お酒好きだった祖母。趣味はたまの旅行と少しの晩酌。

 

 仙巌園の一角にこの ””薩摩切子”” を扱う店舗がありました。生まれて初めて目にする ””薩摩切子”” 。まるで宝石の様にキラキラ✨し、一瞬で魅了されてしまいました‥‥‥。器や食器、特に ””和”” っぽい物に対して興味が強くなったのもこの薩摩切子との出会いが大きく関係しているのでは無いかと今思うと感じます。

 

 『 どうしたらこんな綺麗なガラスが出来るのだろう? 』

 

 『 こんなお猪口でお酒を飲んだら美味しいだろうなぁ‥‥ 』

 

 就職したての若者の給料など知れています。間違い無く身分不相応。値札を見てもビックリする様な値段が付いてます‥‥。でも‥‥。

 

 『 お猪口一つが‥‥‥‥💦。まぢか‥‥‥。 』

 

 暫く販売コーナーで一人で考え込み、正直迷いましたがその中でも一番手頃で小さな猪口を買うことを決意。女性が好きなのかな?とも思い、赤い物を選びました。

 

 それがこの猪口になります。

 

 

 

 

 その猪口を祖母に送った時には、祖母は顔をクシャクシャにしながら泣いて喜んでくれた事をとても良く覚えています‥‥‥‥。その切子を使い嬉しそうにチビチビとお酒を飲む姿は今でも忘れられません。折角貰った物を割ったら大変と中々使わずに、

『使わなければ意味が無いだろ??』 と怒った事も‥‥。

 

 高価な買い物でしたが、『 送って良かったなぁ 』 と思えた瞬間でもありました。

 

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 そんな祖母も随分前に天国へと旅立ちました‥‥‥。そんな””お婆ちゃんの形見””と言う形で、自分が初任給で送った薩摩切子の猪口が、現在は自分の所に戻って来たと言う形で手元にあります。

 

 お正月にだけこの猪口を使い一人でしっぽりとお酒を飲みます。故人を思い出し、この猪口を買った頃を懐かしみながら、ちびちびとお酒を嗜むのが新年の自分の中での恒例行事になっています。

 

同じ故郷生まれの芋焼酎 ””萬膳”” で‥‥

 

 30年近く経っても色あせない綺麗な猪口。この猪口一つしかありません。でもこの猪口の中に色々な物が入っていて、そしてこの先もズッと色あせること無く色々な事を思い返させてくれると思います。

 

 

 

 自分はそんなに物欲は強くはありません。でも若い時期に、背伸びをして購入した初任給での祖母へのプレゼント‥‥。

 

 こんな形で今は自分の手元に戻って来てしまいましたが、””思いを繋ぐ物”” として、『物より思い出』 派の自分ですが、買って良かったなぁ。と歳を重ねるにつれ益々思える今日この頃でした。

 

 綺麗に拭き上げ、元の飾り棚の所へ戻し、また来年のお正月に備えます😉。

 

 今日は自分の祖母の思い出話でした。

 

 最後まで読んで頂いた方、感謝します!。ではまたです🖐🖐🖐。