okite910nete1820’s blog

歴史が嫌いだった自分が学び直して、簡単な歴史の地図を作ってみます。

深夜電力はなぜ安かったのか⚡。

今日は少し真面目なお話。

今日は電気のお話を少ししたいと思います。

電気とかあまり詳しくなく、何気に電気を使ている方もザックリとお話を作ってみますので良かったら読んで見て下さい。物事の概要を大まかに知ることが、後々知らないよりは何かと役に立つときもあるものです。あと、あくまで自分視点で簡単になので、詳しく知りたくなった方は他のサイトとかも併用して見て下さい。

 

少々昔のお話、10数年前東日本大震災以前のお話。

 

現代の電気料金プランと違い、その頃は深夜電力が大幅に安くなるプランが色々ありました。ではなぜ深夜電力が安くできたのか。それには電気の性質と、発電所の性質との2つの理由があります。

 

皆さんはなぜ深夜電力が安く出来たかご存じですか?

 

「夜なので電気を使わないから?」「ピークをシフトしているから?」

 

うーんまぁそれも理由の一つに入ります。

 

【最大の理由は深夜に電気が余ること。余剰電気が出来るという事です。】

 

なぜ余るのかと言うとその一つに「深夜の電気使用量が減るからです。」経済活動が縮小し、街は寝静まり、電気の使用量が減少するんですね😴。

これは上記の”電気を使わないから”って理由ですね。

 

じゃあ”発電する量自体を減らせば良いのではないか”と思いますよね?

至極当然の理由です。分かります。

 

ただ量を減らそうとしても出来なかった。そのもう一つの大きな理由に当時は原発が一定数稼働していた事があるのです。正確な数値は出しませんが(地方や、電力会社系統により違いあり)全体発電量の数割程度発電していました。

 

原子力発電所

 

 

じゃあなぜ作る電気を減らせないのか?

巨大タンカー

原発は簡単に例えるなら巨大なタンカーのような物。小回りの全く利かない船。大海原を全力疾走している時は良いのですが、最初に動き出すのは大変だし、舵を切っても慣性の法則ですぐには曲がらない、小回りは利かない、ブレーキをかけてもすぐには止まらない。原発とは巨大タンカーと似たような、そんな性質を持った発電所なのです。とても極端な話0か100で運転した方が制御と言う観点から管理しやすい発電所なのです。(多少の出力調整はできるのですけどね)

そんな”原発の性質と電気の貯めることが難しい”という2つの大きな性質。

そんな2つが相まって電気の使用量が減る深夜に電気が余るという状況が生まれたのす。火力や水力は使用量に応じてある程度調整が出来る。原発は動き出したら常時全力疾走。

そしてこの電気も厄介で、余った電気と使う電気とかのバランスが大きく崩れると送電施設などに悪影響を与えてしまう場合があるのです。

何とかその余る電気を使ってもらおうと電力会社が編み出したのが、電気のバナナのたたき売りとでも言うのか安い深夜電力割。

原発の事故を起こすまでは、様々な夜間電力使用に特化した電気の契約体系があったのも記憶にある方も多いと思います。

その時に同時に行こなわれていたのがオール電化との抱き合わせのキャンペーン。オール電化にして、なおかつ深夜電力に特化した契約をすると、かなり夜間の電気料金が安くなるプランなども沢山ありました。

この時に電力会社各社が化石燃料を悪者にし、”電気はクリーンだ、安全だ、安心だ、CO2を出さないんだ”的なキャンペーンをしてエコキュートーや電気温水器など蓄熱型の給湯設備が加速度的に増加したのもこの時期でしょう。

しかし、ずっと続くと思われていた現状が、一つの大きな自然災害によって起こされた原発の事故により、原発安全神話は崩壊し、原発は運転が出来なくなってしまいました。

するとどうでしょうあれだけ夜間に余っていた電気など何処かに消え去ってしまったのです。使う電気はほぼ火力。昼でも夜でも出力調整はある程度自由がきくからあまり夜間電力に特化した電気料金の契約などあまり意味がないものとなり、原発の事故以降急速に夜間の電気料金の割安感のある契約は縮小の一途をたどるのでした。

これらが夜間の電気料金が安くなっていたカラクリなんですね。

 

 

電気は非常に便利な物である。あんな細い線で何処までも運べ、その先では光になったり、熱になったり、まさにモチにも団子にでも何にでもなる非常に便利なものである。また現代社会においては電気の無い生活など想像できないだろう。こうして文章を打ち込んでいるたった今も現在進行形で電気を使い続けている。

 

自分も電気を使っている身分。原発がどうだとかCO2がどうだとか言える身分ではな無い。自分自身、文明的な生活を送っている以上、地球の環境には少なからず悪影響を与え続けているのだ。現代社会で電気を使わないで生活することはほぼ不可能だろう。ただ指先だけで事が済ませるような便利な世の中。その裏側で電気がどういう風に作られ、どんな特性があり、どんなデメリットがあるかなど、物事の舞台裏をザックリでも知ることは決して悪い事では無いのではないでしょうか?

「何で?」って考えるキッカケにもなりますもんね。

 

今日は少し真面目なお話でした。『そんなの、知ってるよ!』って言われるかもしれませんが。そんな時はゴメンナサイ😓。

 

次は電気って本当にエコなのかなぁ??

ってな話でもしてみます。

今日は少し真面目なお話。最後まで読んで頂いた方感謝します。ではまた🖐️